« December 2004 | Main | February 2005 »

January 31, 2005

本田宗一郎と井深大

honda_ibuka今日1/30まで大阪で開催されていた、「本田宗一郎と井深大展」に、駆け込みで行ってきました。
戦後の日本で生まれたベンチャー企業、というより「町工場」の「本田技術研究所」と「東京通信研究所」。
この2社を立ち上げ、そして世界の「ホンダ」と「ソニー」に育て上げた彼らの、生い立ち、創業の様子、開発史、そして二人の交流が展示されていました。

「エントツエンジン」「ドリーム号」「CVCC」、「テープコーダ」「デンスケ」など、本で読んだり、話には聞く製品をナマで見て感動しきりです!
ソニーの初期のカセットテープレコーダーや、トランジスタラジオは「そういえば子供の頃に触った!」と記憶がフラッシュバック!

彼らの功績を見ると、エンジニアに不可欠な要素が「夢」と「志」であると痛感します。

復興期の日本を勇気付けるべく、マン島TTレースに果敢に挑戦した本田。
「補聴器程度にしか使えない」と言われたトランジスタで、果敢にラジオを製造した井深。

共に、ものづくりをとことん愛し、その技術で日本を豊かにすることを自らの使命として、失敗を恐れず突き進んだ一生でした。
これぞ、燃えるエンジニア!

「人間は失敗する権利をもっている。しかし失敗には反省という義務がついてくる。」(本田宗一郎)
傷だらけのぼろぼろの手を「宝」と呼んだ本田宗一郎に、夢に向かってチャレンジする前向きさと、たとえ失敗してもそれを次へ生かして新たな技術が生まれる事を教えてもらいました。

よ~し、明日からまた頑張ろう!

| | Comments (221) | TrackBack (5)

January 26, 2005

マツダはなぜ、よみがえったのか?

mazdahanaze
 【今週の一冊】
 ●『マツダはなぜ、よみがえったのか?』
  ものづくり企業がブランドを再生するとき

  著:宮本 喜一(日経BP社)
   2004.11 / ¥1,575

-----------------------------------
 ◆ 燃える一言 ◆
 『現場は自分たちの技術を信じ、モノづくりに妥協をしなかった。
      経営陣は自分たちの方針を信じ、経営に妥協をしなかった。
           それでも、両者は物別れに終わることはなかった。』
-----------------------------------
 ルノー傘下に入った日産は、カルロス・ゴーンの「リバイバルプラン」によ
 り、劇的な復活を遂げました。
 
 その様子は、『エンジン屋たちのDNA』(中経出版)を通して、「燃える
 100冊」No.1
でもご紹介しました。
 
 一方、日産よりも3年早く、外資フォードに経営を握られたマツダには、具
 体的な再生プランも、大鉈を振るう経営者も、外からは見えませんでした。
 
 いえ、当時は「再生プラン」が描けないほど、マツダは病んでいたのです。

 雪だるま式に膨れ上がった赤字、闇雲に増やした販売チャンネル、魅力の薄
 い車種ラインナップ。
 
 マツダブランドが消え、フォードの単なる日本の生産拠点に成り下がる危険
 さえありました。
 
 当然、少量生産のスポーツカー「RX-7」と、他の車種に使えず燃費の悪い、
 同車に積まれたロータリーエンジンの開発には、「待った」がかかります。
 
 しかし、RX-7とロータリーに憧れてマツダに入社したエンジニアは、より高
 性能な、より完璧な、より純粋なロータリーエンジン搭載の2ドアスポーツ
 カーの開発を目標にし、一歩も引きません。
 
 「実車を作って経営者を乗せて納得させる」という直球勝負で挑みますが、
 トップの判断は、「4ドア4シーターのスポーツカーを作れ」でした。
 
 無理難題には違いありませんが、マツダ再生を賭ける「売れる」車にするた
 めに、絶対避けては通れない条件です。
 
 この難問を、技術者たちが、自分たちが克服すべき課題として、積極的に取
 り組む決意を固めた瞬間、世界に類のない、4ドアスポーツカー「RX-8」の
 開発が、そしてマツダの復活劇が始まったのです。
 
 ロータリーの弱点をサイド給排気で克服し、観音開きの4ドアの剛性不足を
 独創的な骨格で支え、重量増加をボンネットやドアのアルミ化で抑える。
 
 4人乗りとは思えない流麗な、そしてアスリートのようにスマートなフォル
 ムを身にまとい、新生マツダのブランドイメージである「スポーツ」を象徴
 する1台が誕生しました。
 
 発売後、販売店に押し寄せたのは、これまでのスポーツカー「マニア」では
 なく、「これなら買い物にも使えるから…」と、奥さんを説き伏せた子連れ
 のお父さんであり、「ファミリーカー」としての「スポーツカー」という、
 新しいライフスタイルを創造したのです。
 
 「ものづくり」に長けていたマツダが危機に瀕し、そして這い上がることが
 できたのは、「ものづくり」の技術と、それをビジネスに変える経営とが、
 がっぷり四つに組み、「ものがたり」へと昇華したからです。
 
 荒唐無稽とも思える目標を経営陣が掲げ、現場はその目標を超えようと智恵
 を絞り、目標以上のものを創り出す。そのスパイラルがマツダを復活へと導
 きました。
 
 RX-8を始め、主力車をフル生産状態だった宇品工場で、昨年12月15日に出火
 し、操業停止に追い込まれた衝撃は、好調マツダに冷や水を浴びせてしまい
 ました。
 
 更なる再生を念じてエールを送ると共に、経営と技術の成功に、現場の体制
 が追いついていたのか、徹底した検証を望みます。
───────────────────────────────────
 ◆ 熱い行動 ◆
 「うちの売りは何か」「我が社のDNAとは」と、技術者が話し合おう。
 そのイメージと、経営の目標が一致しているか、検証しよう。
 
 安易な妥協で、「ものづくり」をしていないか。
 妥協から「ものがたり」は生まれない。
-----------------------------------
 ◆ 燃えるゲージ ◆ | 炎 | 炎 | 炎 | (炎3つが満点)
-----------------------------------
 ◎ 目 次 ◎
 はじめに ~なぜ、マツダの復活をとりあげるのか?
 第1章 RX-8開発物語
  ~フォードの「無理難題」にマツダの現場が「答え」を出した
 
 マツダは、いかにして堕ち、いかにして再生したのか?
 第2章 一本目のトンネル とにかく火を消せ
 第3章 二本目のトンネル マツダブランドを再構築せよ
 第4章 三本目のトンネル フォードが導いたマツダの経営改革
 
 第5章 マツダの成長はマツダ自身の手で行う
  ~井巻久一マツダ社長インタビュー
 おわりに ~モノづくり企業のブランド戦略とは
-----------------------------------
 ● ひとこと ●
 帰り際、すれ違ったRX-8のカッコ良さに、思わず振り返りました。
 
 さてさて、もちっとお安めの我が愛車も、車検から帰ってきました。
 しっかりリサイクル料金も納めましたが、キャンペーン中とかで、念願のETC
 をおまけでつけてもらいました。
 
 ノンストップで通過するヨロコビを感じに、ドライブしましょうか。

| | Comments (144) | TrackBack (0)

January 19, 2005

怒りのブレイクスルー

ikarinobreakthrough
 【今週の一冊】
 ●『怒りのブレイクスルー』
  「青色発光ダイオード」を開発して見えてきたこと

  著:中村 修二(集英社)
   2004.5 / ¥560

-----------------------------------
 ◆ 燃える一言 ◆
 『世界最高レベル、世界初の技術を超えてしまえば、
                そこからは前人未到の領域に入ります。
  それは宇宙探検のようなものです。世界の先頭に立って、ひとりだけで
        新しいブレイクスルーに挑戦しなければならないのです。』
-----------------------------------
 600億円から、一転、6億円へ―。
 
 青色発光ダイオードの発明対価を巡る「中村裁判」は、賛否両論、大きな問
 題提起をして、一応終結しました。
 
 企業・技術者の両者に「職務発明」の位置付けを問い、特許法の改正にも一
 石を投じましたが、なぜ、彼はこの裁判を起こさねばらなかったのか。
 
 「技術者 中村修二」の原点を、本書を通して覗いてみましょう。
 
 愛媛県の漁村で生まれ育った修二少年は、真っ黒になって自然の中を駆けず
 り回っていました。
 
 中学・高校は、受験勉強に明け暮れる周りを横目に、6年間バレーボールで
 泥だらけになっていましたが、それは楽しさよりも、勝てない悔しさが原動
 力でした。
 
 徳島大学に入って、3年生の時に履修した「固体物性」の授業で、物性物理
 学の楽しさに目覚めたのと同じ頃、最愛の妻とめぐり合います。
 
 大学院卒業後に電機メーカーへ就職し、結婚しようと考えていたところが、
 学生時代に「できちゃった結婚」。
 
 それからは、家族との時間と、一人静かに思索する時間を大切にするように
 なり、一旦は「京セラ」の内定を受けながら、地元徳島の企業「日亜化学」
 に就職したのです。
 
 当時の日亜科学には、半導体を製造するノウハウも装置も全くなく、中村氏
 は入社後6年間で、ガリウム燐、ガリウム砒素、そして赤外LED・赤色L
 EDをほとんど手作りで製品化していきます。
 
 根っからの理論好きでありながら、電気炉やガラス管を切った貼ったで自作
 し、大爆発を起こしながらの実験を繰り返し、またあるときは自ら営業で接
 待までこなします。
 
 独力で半導体を製品化したことに、大手メーカのドクターも驚嘆しますが、
 社内では赤字でお荷物扱いで、昇進もなく、論文も特許も出せないため社会
 的にも認められない、と彼の中で不満が大きくなっていきます。
 
 そしてプツンと「キレ」、「人が正しいと言うことと逆のことをやればいい
 」と、世界中の研究者の夢「高輝度青色LED」の開発に没頭するようにな
 ります。
 
 社長に直訴し三億円の開発費を得て、海外留学で経験を深め、以後は就業規
 定などが曖昧な日亜の社風も手伝って、会議も出ずに実験装置の改造と、実
 験・評価を一年近く繰り返します。
 
 当時「窒化ガリウムでは難しい」と、どんな論文にも書いてあった、その物
 質をあえて選び、ツーフローMOCVDという装置を作り上げ、世界最高レ
 ベルの結晶薄膜、そして世界初の高輝度青色LEDを完成させたのです。
 
 その後中村氏が、日亜での自身の立場に疑問を感じ、渡米したことはよく知
 られるところですが、2001年春に発刊された、単行本の終わりには、アメリ
 カでの生活と研究に、不安と期待に胸膨らませた様子が描かれています。
 
 そして、文庫版に際し、巻頭に東京高裁での判決を受けての心境が追記され
 ています。
 
 現在の量産では、ツーフローMOCVD装置は用いられておらず、また製品
 化は、中村氏のような「天才」ではなく、多くの「秀才」エンジニアの努力
 があってこそ実現しています。
 
 ですから、特許の対価として妥当な額がどれだけであるかは、議論を尽くさ
 ねばなりません。
 
 しかし、今の白熱電球がエジソンの発明から大きく発展していても、エジソ
 ンの功績が不変であるように、誰も実現できなかった「青い光」を輝かせた
 「ブレイクスルー」と、その一点突破の執念が、次代の「ものづくり」を拓
 く貴重な礎となったことは間違いありません。
───────────────────────────────────
 ◆ 熱い行動 ◆
 「常識」「前例」で、手を動かす前にあきらめていないか。
 とことん自分で調べ、作り、考えているか。
 壁に体当たりでぶち当たらなければ、突破はできない。
-----------------------------------
 ◆ 燃えるゲージ ◆ | 炎 | 炎 | 火 | (炎3つが満点)
-----------------------------------
 ◎ 目 次 ◎
 第1章 モノ作り時代
 第2章 青色へ
 第3章 疑問と決断
 第4章 アメリカン・ドリーム
-----------------------------------
 ● ひとこと ●
 先週ご紹介した、私もちょこっと出ている、松山しんのすけさんの著書
  『マインドマップ読書術』
 大好評で、増刷だそうです!
 
 ぜひ、ご覧になってみてくださいね~!

| | Comments (19) | TrackBack (3)

January 12, 2005

動き出す「逆モノづくり」

 【今週の一冊】
 ●『リサイクルプラントが主役! 動き出す「逆モノづくり」』
  作って、戻して、生かすテクノロジー

  著:門脇 仁(日刊工業新聞社)
   2003.3 / ¥1,575
-----------------------------------
 ◆ 燃える一言 ◆
 『近い将来、「資源循環はモノづくりの王なるかな」
                 という時代がくるかもしれない。
        資源の再生は、ことほどさように産業の再生をもたらす。』
-----------------------------------
 今年1月1日より、「自動車リサイクル法」が施行されました。
 
 資源循環に向けた取り組みを規定した、2000年制定の「循環型社会形成推進
 基本法」の大きな柱が「リサイクルの推進」と「廃棄物の適正処理」であり
 、これを個々の物品等へ展開した法律の一つです。
 
 自動車リサイクル法も、すでに施行されている「家電リサイクル法」も、「
 使った人が費用負担、売った人が引き取る、作った人がリサイクル」という
 分担になっており、廃棄の際に費用を納めた方も多いでしょう。
 
 タイトルにもある「逆ものづくり」と聞くと、これら「リサイクル」をイメ
 ージしますが、語源である「インバース・マニュファクチャリング」とは、
 順工程(製造→使用→廃棄)と逆工程(回収→再生)を統合する事を意味し
 ます。
 
 つまり「戻す」だけではなく、「作る、使う、戻す、生かす」ライフサイク
 ル全体に渡り、生産者が環境負荷の少ない資源ループを作ることなのです。
 
 しかし、商品価値としてのサイクルがどんどん加速される現在、5~10年
 先の廃棄品の行く末まで見込むのは、容易なことではありません。
 
 例えば、富士ゼロックスでは、コピー機の部品に「ワンモアライフ」という
 手法を導入しています。
 
 統計や機械の分解調査により、部品それぞれの寿命を予測し、リース先での
 使用年月との差が更に「ワンライフ」あれば、その部品はリサイクルパーツ
 として使えることになります。
 
 通常、品質保証といえばワンライフに止まるものですが、部品ごとの寿命の
 正確な判断と、回収した製品をあたかも「原料」のように供給する情報シス
 テムにより、逆工程を組立工程に取り込んでいます。
 
 また、「環境経営では儲からない」と言われますが、企業である限り、利益
 がなければ継続的な取り組みはできません。
 
 ゼロ・エミッション(廃棄物ゼロ)を掲げたINAXの榎戸工場の例では、一旦
 廃棄物の処理コストが増大したものの、靴の裏の泥を回収して原料に戻すよ
 うな地道な取り組みにより、処理費用を上回る原料コスト削減が可能となっ
 ています。
 
 あるいは業界内、地域で回収ルートや再資源化ルートを共有することでコス
 トを削減することが有効であり、家電や自動車メーカの「競争」と「協調」
 が機能し始めています。
 
 資源を持たず、廃棄物の処理場も残り少ない日本にとって、3R(排出抑制
 :Reduce、再使用:Reuse、再利用:Recycle)は避けて通ることができませ
 ん。
 
 真に「循環型社会」を実現するためには、一事業所、一企業だけでサイクル
 を構成することは不可能ですが、かといって体制が出来上がるのを待ってい
 ては、環境負荷は増大するばかり。
 
 なればと、規制に先んじて10年先を見越した対応を始めた企業・団体は、
 環境経営という「名」と、コストダウンや環境ソリューションの提供という
 「実」を手にしています。
 
 「逆ものづくり」の背景と現状を、本書の前半にまとめられた資源循環の制
 度や技術、後半の事例をテキストとして学び、「小さな事からコツコツと」
 まず、始めませんか。
───────────────────────────────────
 ◆ 熱い行動 ◆
 もっと、使う材料・エネルギーを減らせないか。
 もっと、廃棄物・不良を減らせないか。
 もっと、再使用・再利用できないか。
 
 自分の一日(生活と仕事)を、見直そう。
-----------------------------------
 ◆ 燃えるゲージ ◆ | 炎 | 炎 | 火 | (炎3つが満点)
-----------------------------------
 ◎ 目 次 ◎
 プロローグ 工場で生まれた資源循環システムそれが「逆モノづくり」
 第1章 循環型社会をリードする製造業
 第2章 確立される制度上のプラットフォーム
 第3章 逆モノづくりの製品戦略
 第4章 どこから来てどこへ行くのか、環境負荷
 第5章 「眠れる資源」を再生せよ
 第6章 逆工程をサプライチェーンに直結
 第7章 「鉛フリー」と「不良率ゼロ」へのステップ
 第8章 実証ラインは「気づき」の宝庫
 第9章 徹底した環境行動が実益を生む
 第10章 モノづくりの火を消すな
-----------------------------------
 ◎ お知らせ ◎
 技術士・技術士補と、技術士を目指す受験者のネットワーク「Net-P.E.Jp」
 では、平成17年度 技術士二次試験受験者や受験を検討している方に向け
 て、下記の予定で合格ポイント講座を開催いたします。
 
 ・開催日時:平成17年2月19日(土)10:00~17:00
      (講座終了後、懇親会を開催)
 ・開催場所:神戸センタープラザ西館6F(JR三宮駅すぐ)
 ・参加費 :2000円(飲み物、資料など)
 ・申込み先: http://www.formzu.jp/formgen.cgi?ID=c8388157
 ・詳細は… http://www.kikaipe.com/point.html
 
 私も講師をさせて頂きますので、技術士二次試験受験を考えている方は、是
 非お申込ください。
-----------------------------------
 ● ひとこと ●
 今月、愛車を車検に出します。
 
 早速、1万円ほどの「リサイクル料」を納めて、自動車リサイクル法を体験
 することになります…。

| | Comments (42) | TrackBack (0)

January 10, 2005

マインドマップ読書術

mmdokusyo
 【今日の一冊】
 ●『マインドマップ読書術』
自分ブランドを高め、人生の可能性を広げるノウハウ

  著:松山 真之助(ダイヤモンド社)
   2005.1 / ¥1,470

-----------------------------------
私がメルマガやブログを始めるきっかけを与えて下さり、「読書道」の師と仰
ぐ、松山しんのすけさんの著書です。
松山さんは、書評メルマガ「Webook of the day」にて、なんと毎日!一冊の
書籍を紹介しておられます。
しかも、企業にお勤めの傍ら、大学の講師やこのような著作もされ、最近では
「早朝起業」というコンセプトを広められた、まさにマルチに活躍されている
スーパビジネスマンです。
本書では、読書を一過性のものにせず、自身の血肉とする方法として、本の内
容+自分の感じた事を「マインドマップ」という図に表すことを提案されてい
ます。
ただの読書メモでもなく、要約でもない、本の内容を有機的に自分の体験とし
昇華する、非常に面白い手法です。

そして、なんと私、やまさんの「マインドマップ」も紹介して頂いています!
P.154に登場していますので、是非ご覧になってください!

そして、本書にて同じく掲載されている、上田さんや加嶋さんとも、メールや
ブログでお知り合いになれました。
新年早々、不思議な出会いに感謝!です。

| | Comments (19) | TrackBack (6)

January 05, 2005

徹底予測2005

tetteiyosoku2005
 【今週の一冊】
 ●『日経ビジネス総力編集 徹底予測2005』

  日経ビジネス アソシエ増刊号(日経BP社)
   2004.12 / ¥650

-----------------------------------
 ◆ 燃える一言 ◆
 『成長持続は単なる継続を意味するものではない。
  不断の革新がなければ売上や利益の持続的な成長は手に入れられない。』
-----------------------------------
 年始に当たり、今年の「ものづくり」の動向を予測してみましょう。
 
 表紙には「日本経済、大転換点へ。」の文字が躍ります。
 04年、日本経済は長いトンネルを抜け出し、復活の歩みを始めました。
 
 今年のキーワードは「復活から持続へ」。
 本書では主要な業種の動向や、昨年のアンケート結果からみる未来予想を展
 開しています。
 
 この中で、製造業において重要な視点を3つ挙げるとすると、以下が読み取
 れます。
 
 (1)資源・エネルギーの供給不足
 
  鉄鋼材料の不足により、自動車メーカのラインが停止し、銅やアルミニウ
  ムも需給が逼迫しています。
  
  原油価格も右肩上がりに上昇しており、イラクの情勢不安などもあり、今
  年も高値で推移するという予測もあります。
  
 (2)“消費地”中国
 
  これまで、世界の工場であった中国が、市場としての存在感を急激に強め
  ています。
  
  資源やエネルギーも、中国ががぶ飲みしており、すでに発電所の容量は日
  本を越え、2020年には更に倍以上になると見込まれています。
  
  国内需要が減少する中、重電メーカはこぞって中国へ進出する模様です。
  
 (3)不断の「革新」
 
  DVD、薄型テレビに代表されるデジタル家電は、04年後半には既に過当
  競争の様相を呈しており、価格下落による勝敗が現れています。
  
  デジタルカメラや携帯電話も市場が成熟し、技術革新の踊り場に来ていま
  す。
  
  また、京都議定書が発行され、これまで以上に省エネルギー・低燃費な製
  品と、製造工程やリサイクル方法が必要です。
 
 これら3項目は互いにリンクしており、経営者はもちろん、現場の技術者に
 とって避けては通れない課題でしょう。
 
 一方、興味深い記事として、青色LED特許に関する「中村裁判」の背後に
 「技術者の士気低下」がある、というレポートが掲載されています。
 
 この5年で士気が低下していると約6割の技術者が感じ、会社への不満や不
 信感が満ちており、このまま看過すれば、「技術立国ニッポン」は画餅に終
 わります。
 
 しかし、成果に対する報酬だけをエンジニアが求めているのはなく、それ以
 上に「専門性を生かせる」「技術戦略の先見性がある」場合には、士気が高
 まるという集計もあります。
 
 「大転換」の時代だからこそ、そのターニングポイントの鍵を握るのは、我
 ら現場の「えんぢに屋」です。
 
 眼差しを高く上げ、変化を先取りし、自らの智恵と行動で、「ものづくり」
 を通して世界を明るく、元気にしようではありませんか!
───────────────────────────────────
 ◆ 熱い行動 ◆
 「エネルギー」「中国」「技術革新」それぞれ自分の業務に求められる対応
 を思いつく限り挙げてみよう。
 
 今年の目標を机の前と手帳に大書して、行動計画を立てよう。
-----------------------------------
 ◆ 燃えるゲージ ◆ | 炎 | 炎 |   | (炎3つが満点)
-----------------------------------
 ◎ 目 次 ◎
 ・賢者と読み解く2005年の日本と世界「復活から持続へ」
 ・主要30業種 激戦の焦点
 ・厳選22問 3分で未来が読めるQ&A
 ・日経ビジネス独自のランキングデータ集
 ・日本の今と明日を知る必須キーワード20題
 ・戦後史略年表&主要経済データ
-----------------------------------
 ● ひとこと ●
 短い正月休暇を終え、仕事始めを迎えた方も多いことと思います。
 
 せっかくの年初め、まっさらな気持ちで今年の目標を家族や同僚に宣言して
 はいかがでしょうか。
 
 私も、毎週「燃える100冊」をお届けすること、そしてブログをメルマガ以
 外に必ず更新する事を、まずは宣言いたします!
 
 今年も、どうぞよろしくお願い致しますm(__)m

| | Comments (11) | TrackBack (1)

« December 2004 | Main | February 2005 »