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February 25, 2005

「マインドマップ読書術」記念セミナー参加!

昨日、松山真之介さんの「マインドマップ読書術」出版記念セミナーに行ってきました!
半日休みを取って、渋谷までひとっ飛び!
会場に入ると、早速皆さん「交流タイム」の真っ最中で、名刺が乱れ飛んでいました(笑)
さすがは「出してみる!」がコンセプトの「マインドマップ読書術」の熱心なファンとあって、主のお仕事以外のオリジナル名刺をたくさん頂きました。
負けじと?「えんぢに屋本舗」の名刺もどんどん配っていると、色々なところでお見かけしたお名前(哲正さん、山本さん、嶋田さん、福光さん、はじめ沢山の方々)にめぐり合い、感激しきり。

そしていよいよ、松山真之介さんのご登場!
優しく朗らかなお人柄に触れ、HPや雑誌などで拝見していたイメージ通り!とまた感激。
セミナーでは、マインドマップ読書術完成までの秘話や、投稿されたナママインドマップが紹介されました。
恥ずかしながら、私 やまさんのマップも紹介して頂きました(嬉しい!)。

途中からは、近くに座った方々と、各自のお奨め本を1枚のマインドマップにまとめていくゲームに挑戦。
私は、コーチングのコーチをされている樋口さんと、神経内科のお医者さん、高堂さんとのチームでした。
お奨め本として、以前に紹介した「ものづくり道」を、私は持参しました。
コーチ・お医者さん・技術者と、あまりにかけ離れた関係かと思いきや、「発想法」という括りで見事に繋がりました。
それぞれマップを書いていたのに、どんどん繋がっていくのが楽しい!
初めてお会いした人たちなのに、それぞれの夢や考えを語り合うことができたのです。
我ながら素晴らしいマップができた、と思いましたが、残念ながら優勝商品の山田 真哉さん著「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」はゲットできませんでした・・・。
(どうしても読みたくて、今日買いました!)

会場には、私がメルマガを出した時の教科書「メルマガ成功のルール」や「行列のできるメルマガ」の著者、高橋浩子さんや、「私には夢がある」の和田清華さんなど、憧れの方々もたくさんお越しになられていました。
その和田さんからは、2次会の帰路、降り出した冷たい雪から守ってくれる、傘と温かい心遣いを頂きました。

本当に、思い切って行って良かった。
身体は疲れていても、ココロは元気!大満足です。
真之介さん、素晴らしい出会いの空間を演出して頂き、ありがとうございました。
ご準備くださった皆さん、ありがとうございました。
そして、楽しい時間を共に過ごして下さった皆さん、ありがとうございました!

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February 23, 2005

ロケット工学の基礎知識

rokettokougakunokisotishiki
 【今週の一冊】
 ●『自作ロケットで学ぶロケット工学の基礎知識』
  基礎から最先端のロケット工学技術までをやさしく解説

  著:久下 洋一,渡井 一生,山田 誠(技術評論社)
   2004.7 / ¥1,239

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 ◆ 燃える一言 ◆
 『打ちあがって行くロケットはそんなに速くないイメージだが、
       目に見えないライフル弾の10倍近い速度にまでなるのだ。』
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 フランスの小説家ジュール・ベルヌのSF「月世界旅行」から始まり、映画
 やアニメーションで描かれる宇宙旅行の姿に、(特にエンジニアは)胸躍ら
 せます。
 
 そんな空想を現実のものとしてきたのが、ロケット開発の歴史と言えます。
 
 本書はロケットの開発史から最新技術、また運動力学の基本、構造、制御方
 法まで、実に分かりやすくまとめられています。
 
 今日に至るまで、ロケットの運動を支配するのは、3つのニュートンの運動
 法則です。
 
 まずロケットが発射台から飛び立つのは「作用・反作用の法則(ニュートン
 の第3法則)」で説明されます。
 
 ロケットエンジンは、高速のガスを下方に噴射し、その作用の方向が反対で
 大きさが等しい反作用で推力を得ます。
 
 この推力=不均衡な力が作用することで、ロケットが発射台から離れること
 を説明したのが「慣性の法則(ニュートンの第1法則)」です。
 
 そして、ロケットエンジンの推力は、燃料の質量と、噴射速度をいかに速く
 できるかで決まり、これが「運動の法則(ニュートンの第2法則)」です。
 
 燃料がエンジンの中で爆発した圧力で噴射される一方、ロケットの重量は燃
 料の分だけ軽くなり、(推力)=(質量)×(加速度)となるために、ロケ
 ットはどんどん加速していきます。
 
 結果として、地球を周回する速度(7.9km/秒)や、重力を振り切って飛び出
 す速度(11.2km/秒)という、冒頭に上げたような日常からは想像だにできな
 いスピードを得るのです。
 
 この速度を得るためには、できるだけたくさんの燃料を、できるだけ高速で
 噴射することが必要だと分かりますが、理想的なロケットの場合、実に全重
 量の91%!が推進剤であり、タンクやエンジンなどの構造体は3%、そして
 人工衛星などの荷物は、たった6%しか充てられないのです。
 
 この欠点を克服するために考えられたのが多段ロケットであり、大きいロケ
 ットを次々と切り離して加速することで、月や他の惑星への航行も可能とな
 ります。
 
 ちなみに、少しでも初期速度を稼ぐため、地球の自転速度が大きくなる赤道
 に近い種子島が、日本ではロケットの打ち上げ基地として選ばれています。
 
 ロケットの基礎を学ぶためのマッチ棒を使った実験や、ペットボトルロケッ
 ト、また学校教材などに用いられる火薬燃料の「モデルロケット」の打ち上
 げ方法も、本書には詳しく掲載されています。
 
 ロケットエンジンの構造や燃焼の理論、航路の考え方、姿勢制御など、楽し
 みながら物理・化学が学べる素晴らしい教材です。
 
 明日24日に予定されていた、国産ロケットH2A7号機の打ち上げは、悪天
 候により26日以降に延期となりました。
 
 前回失敗した6号機から1年半。次期気象衛星を搭載した今回の打ち上げが
 上手くいくよう、見守りたいと思います。
 
 (↓こちらから、打ち上げの様子がライブで見れます!)
  H-IIA F7カウントダウン
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 ◆ 熱い行動 ◆
 昔の「夢」を、今の技術で実現できないか、ワクワクしながら想像しよう。
 
 ロケットがなぜ「矢印」型になっているか、考えてみよう。
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 ◆ 燃えるゲージ ◆ | 炎 | 炎 | 火 | (炎3つが満点)
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 ◎ 目 次 ◎
 第1章 ロケットの歴史
    ―ロケットの歴史は紀元前にまでさかのぼる
 第2章 ロケットの運動力学
    ―ロケットの運動とニュートンの運動法則の関係を見る
 第3章 簡単にできるロケット運動実験
    ―運動法則を簡単にできる実験で確かめてみよう
 第4章 モデルロケットを飛ばそう
    ―火薬を使った本格的ロケットに挑戦してみよう
 第5章 ロケットの推進器と姿勢制御
    ―実際のロケットのエンジンと飛行中の姿勢制御はどのように
     行なわれるのか?
 第6章 ロケットの設計と構造から打ち上げ
    ―ロケットの設計および構造、そして材料は最新技術の集合体だ
 第7章 最新のロケット技術
    ―スペースシャトルなど最新の状況や技術について紹介
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 ● ひとこと ●
 先週、技術士第二次試験の合格発表がありました。
 
 合格された方も、涙を飲んだ方も、更に「科学技術の向上」と「国民経済の
 発展」に資するエンジニアとして、技を磨いていきましょう。
 
 そして、来年度の合格を目指す方々と、2/19に神戸にてお話する機会を頂き
 ました。
 
 志高く、燃える想いを感じ、たくさんのエネルギーを頂きました!
 
 技術士試験に関して、相談や不安事など、お役に立てることがあれば何なり
 とお問い合わせ下さい。

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February 20, 2005

技術士ポイント講座参加御礼!

昨日、神戸にてNet-P.E.jp主催の技術士 機械部門第2次試験の「合格ポイント講座」を開催しました。
参加下さった皆さん、ありがとうございました!
遠くは大分、高松などからお越し頂き、下は10代!から私のずっと先輩エンジニアの方まで、同じ目標を共有する満員の熱気の中で、あっという間の“熱い”1日でした。
前でお話していても、前のめりになって聞かれている様子から、「今年合格するぞ!」という熱意がビシビシ伝わってきました。
限られた時間の中で、じっくりお話をすることもできなかったかもしれませんが、少しでもお役に立てたならば幸いです。

不都合な点や疑問点があれば、Net-P.E.jp掲示板への書き込み、また私、やまさんへご連絡頂ければ、できる限り対応させて頂きます。

また、「技術士って興味あるけど、なんやねん?」「試験勉強に行き詰ってます・・」など、講座に参加されなかった方でも、お気軽にお声をかけて下さい。

皆様のご検討、心から応援いたします!

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February 16, 2005

日本発次世代エネルギー

jisedaienagy
 【今週の一冊】
 ●『日本発次世代エネルギー』
  挑戦する技術者たち

  著:多湖 敬彦(学習研究社)
   2002.11 / ¥1,785

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 ◆ 燃える一言 ◆
 『エネルギーは資源と技術があって初めて、エネルギーとなる。
    日本は次世代エネルギー技術、そして次世代エネルギー利用の
                   モデルを輸出することができる。』
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 地球温暖化防止のために、温暖化効果ガスの排出削減を先進国に義務付ける
 「京都議定書」が、本日発効されます。
 
 日本は、2008~12年に1990年比で6%、03年比では14%もの削減が必要で
 あり、各種報道ではその実現性に疑問を呈し、対策として「環境税」や「排
 出権取引」が、かまびすしく語られています。
 
 しかし、いくら空気を取引しようとも、地球規模の問題の総量としては解決
 にならず、根本的には技術による省エネルギー、脱化石エネルギーが必要と
 なります。
 
 今、注目すべき「次世代エネルギー」とは何でしょうか。
 
 まず挙げられるのは「燃料電池」でしょう。
 
 「水素と酸素の反応により電気を取り出し、水しか排出しない」のが謳い文
 句の燃料電池こそ、次世代エネルギーの旗手と目されていますが、「商品」
 としての実用性には、まだまだ課題が山積しています。
 
 「発電できる給湯器」としての定置型の分散電源も、ホンダやトヨタがレン
 タルする燃料電池車も、「出来のいい小学生」に例えられています。
 
 そのココロは、「将来どうなるかは分からないが、期待はできる。」
 
 今は、欠点を挙げつらわずに、温かく見守ってほしい、というところでしょ
 うか。
 
 資源に乏しい日本において、再生可能な自然エネルギーとして注目されてい
 るのが「太陽光発電」「風力発電」、そして「バイオマス」です。
 
 中でも「バイオマス」は、いろいろな利用形態があり、最も原始的な「薪」
 も含まれます(効率も悪くCO2も出ますが)。
 
 もちろん、現在、模索されているのは自然に悪影響を与えない、再生可能な
 エネルギーを得る方法であり、森林の間伐材を燃料としたマイクロガスター
 ビンや、牛や鶏の畜産廃棄物のメタン醗酵による発電などが実用化されてい
 ます。
 
 バイオマスが、石油や原子力に取って代わるエネルギー源となるのは困難で
 すが、廃棄物の利用による循環型社会を形成する上で、大いに意味がありま
 す。
 
 面白い技術としては、スターリングエンジンによるコージェネレーションが
 紹介されています。
 
 ガソリンエンジンなどの「内燃機関」に対し、燃料を選ばない「外燃機関」
 のスターリングエンジンは、理論的には熱効率が高く、「夢の」エンジンと
 言われます。
 
 ただ、あくまで「夢」であり、教科書だけの理想論…と思っていたのですが
 、実はひっそりと(?)海外では生産され、日本にも輸入されているそうで
 す。
 
 マイクロガスタービンや燃料電池が不得意な、排熱や温度の低い熱源を利用
 したコージェネレーションでの活用が期待されます。
 
 「メタンハイドレード」「海洋温度差発電」「トリウム熔融塩炉」などの、
 珍しい技術も紹介されていますが、いずれもコスト・信頼性・規制等、問題
 が多いことがよくわかります。
 
 しかし、こうして手をこまぬいている間にも、事態は進行していきます。
 
 20世紀までの「大量生産、大量消費、大量廃棄」から舵を切り、地球規模で
 歯止めをかけようとする「京都議定書」を反故とせぬよう、今こそニッポン
 のエンジニアが歯を食いしばらねばならないのです。
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 ◆ 熱い行動 ◆
 既得権や常識にとらわれていては、「14%削減」は実現できない。
 
 子孫に誇れる「次世代エネルギー」利用のモデルを、我々が作ろう。
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 ◆ 燃えるゲージ ◆ | 炎 | 炎 |   | (炎3つが満点)
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 ◎ 目 次 ◎
 はじめに 日本は「次世代エネルギー」を輸出する
 第1部 石油か天然ガスか
  第1章 「燃料電池革命」が持つ意味
  第2章 天然ガス時代は来るか―パイプラインとメタンハイドレート
 第2部 台頭するソフトエネルギー
  第3章 資源としての環境熱
   ―スターリングエンジン・廃熱発電・海洋温度差発電
  第4章 眠れる資源、バイオマス
 第3部 新たな原子力技術を求めて
  第5章 もう一つの原発―プルトニウムをいかにして消滅させるか
  第6章 常温核融合は死んだか
  終章 「廃炉の時代」の選択
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 ● ひとこと ●
 先週に引き続き、歯医者へ通っています。
 
 実はかれこれ10年ぶりくらいに治療しているのですが、近頃の設備はなか
 なか見応えがあります。
 
 顔の周りをぐるっと回ってレントゲンを取る装置と、その写真の分かりやす
 さには感動すら覚えました。
 (私が知らなかっただけで、昔からあったのでしょうか?)
 
 そのままでは見えないものを、展開してみる、というのは、計測や加工では
 有効な方法ですね。

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February 09, 2005

分解マニア!

bunkaimania
 【今週の一冊】
 ●『分解マニア!』
  図解で分かる!身近な機械の仕組み

  編:三推社(講談社)
   2004.12 / ¥1,800

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 ◆ 燃える一言 ◆
 『本書は「子供心」を残したまま大人になった人の、
         今も残る「好奇心」を満たすために制作されたものだ。』
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 じっくり、こつこつ積み上げていく「ものづくり」には、達成感や創造する
 喜びがあります。
 
 一方で、未知のものを分解し、中身を探るのは、好奇心を刺激し、先人の智
 恵に触れる楽しみです。
 
 …というか、ぶっちゃければ、「見ちゃだめ」と言われる中を覗くような、
 イケナイ快感を味わせてくれるのが、この「分解マニア」です。
 
 まず圧倒されるのが「札幌ドーム」。
 
 日本ハムとコンサドーレ札幌のホームグラウンドであり、野球とサッカーが
 共にドーム球場で楽しめますが、その切り替えは「サッカー場を動かす」と
 いう、なんとも大胆なもの。
 
 天然芝を植えた縦120m、横85mのグラウンドは、「ホヴァリング」=空気圧で
 浮き上がった状態でドーム内へ移動し、更には4800人分!の座席と一緒に回
 転して所定の位置へ収まります。
 
 サッカーコートの出し入れをするために、通り道の座席4000席!を4つ折に
 畳んで収納するというのも、いやはやすごい発想です。
 
 続いては「スケートリンク」です。
 
 リンクで氷の下を透かして見ても分かりませんが、氷の下のコンクリートに
 は、60m継ぎ目なしのパイプが何本も走っており、その中を冷媒が循環す
 る巨大な「冷蔵庫」なのです。
 
 その「冷蔵庫」の構造も、また関連して「エアコン」の中身も後半で図解さ
 れています。
 
 かつて熱工学の授業で習った「冷凍サイクル」や「ヒートポンプ」が、丸や
 四角の図ばかりで、なんやらイメージがつかめなかったのに比べて、身近な
 家電の中身が分かると、がぜん印象深くなります。
 
 もっと身近なところでは、「水洗トイレ」の構造なんかは、単純なだけに知
 ると知らないのでは、「いざ!」という時に大違いです。
 
 レバーに連動した排水栓が、タンクに水が無くなると閉じ、水が溜まると浮
 き玉に繋がったバルブが水を止めるのですが、ちょろちょろ水が止まらない
 のは、栓やバルブが汚れているのかもしれませんよ。
 
 ハイブリッドカーや電波時計、食器洗い乾燥機など、最新の製品の分解図が
 ふんだんに載せられていますが、最近の「デジタル家電」は、中を見ても意
 味不明な基板ばかりになってしまうのが、ちょっと寂しいところです。
 
 ソニーの創業者、井深大は子供の頃、親戚の家に行くと手当たり次第に時計
 をばらして「壊し屋大ちゃん」と恐れられたそうですが、アナログなメカに
 は、分解する「ワクワク」感が大きいように感じます。
 
 いやいや、最近の平成の子は、ソフトの中身を「分析」することに「ワクワ
 ク」するのでしょうか??
 
 そんなことを考えつつ、「読む」というより、じっくり「眺める」本も、た
 まには面白い!
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 ◆ 熱い行動 ◆
 身の回りの製品の構造・原理を、自分の言葉と図解で説明してみよう。

 たまには思い切って、ぶっ壊して中身を調べよう!!
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 ◆ 燃えるゲージ ◆ | 炎 | 炎 |   | (炎3つが満点)
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 ◎ 目 次 ◎
 Part1 一度は覗いてみてみたい!大型施設・最新マシンの裏側
  札幌ドーム/太陽光発電システム/すばる望遠鏡/ゴミ焼却プラント/
  サービスステーション/しんかい6500/H2Aロケット/スケートリンク
 Part2 いつもお世話になっている!意識していないけど凄いモノ
  原子力発電/オフセット輪転印刷機/ボウリング場/発馬機/スリットビ
  デオシステム/映写機/エレベーター/エスカレーター/自動ドア/自動
  販売機/自動改札機/プリクラマシン/バーコードスキャナ/立体駐車場
  /泥水式シールドマシン/モノレール/ロープウェイ/熱気球/ハイブリ
  ッドカー/電動自転車
 Part3 知っているようで、知らない!生活・医療用品に隠された不思議
  冷蔵庫/電磁調理器/炊飯器/洗濯機/電気ポット/食器洗い乾燥機/エ
  アゾール缶/消化器/エアコン/床暖房/空気清浄機/電波時計/電気シ
  ェーバー/MRI(磁気共鳴画像装置)/デンタルユニット・チェアー/サー
  モグラフィ/電子顕微鏡/血圧計/体脂肪計/水洗トイレ
 Part4 見る、聴く、楽しむ!趣味に欠かせない最新アイテム
  インクジェットプリンタ/レーザープリンタ/パソコン/デジタルカメラ
  ・レンズ/デジタルビデオカメラ/ビデオデッキ・テープ/スピーカー/
  マイクロフォン/エレキギター/パイプオルガン/新素材バット/硬式野
  球ボール/ランニングシューズ/ゴルフクラブ
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 ● ひとこと ●
 今回の本で紹介されているから、というわけではありませんが、「デンタル
 ユニット・チェアー」を見てきました。
 
 いえ、座って「親知らず」を抜いてきただけで、詳しく見るような余裕はあ
 りませんでした…。

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February 08, 2005

プロジェクトx(小文字)

昨年入社して、もうすぐ研修期間が明けるH君と仕事をしています。

研修をまとめる発表がもうすぐあるのですが、最近取り組んでいる課題が上手く進まず、少々焦っているようです。
ひとしきり相談を受けて、ああだこうだと対策を考えていた時に、
「プロジェクトXなら、今が丁度盛り上がるところやね!」
「VTRが『行き詰まった・・。』で終わって、スタジオのH君にインタビューされるところちゃう?」
と言うと、ぱっと明るい顔になって、ニヤリ。

「『いける、これだ!』って、次の場面でトモロヲがコメントしますよ!」
と、すっかりその気になりました。

事態は別に変わっていませんが、ピンチをチャンスに転換するのは、ほんのちょっとした視点の違いなのかもしれませんね。

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February 02, 2005

「発明力」の時代

hatumeiryokunojidai
 【今週の一冊】
 ●『「発明力」の時代』
  夢を現実(かたち)に変えるダイナミズム

  著:志村 幸雄(麗沢大学出版会)
   2004.10 / ¥1,680

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 ◆ 燃える一言 ◆
 『発明は恋愛と同じ。苦しいと思えば苦しい。
               楽しいと思えばこれほど楽しいことはない』
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 冒頭の燃える一言は、本田宗一郎の至言です。
 
 終戦直後、無線機発電機用のエンジンを見て、若き日の宗一郎がひらめいた
 のが、自転車に補助動力を載せた、通称「バタバタ」でした。
 
 その後、数々の開発品で戦後の日本を導き、世界のホンダとなったことは周
 知の通りです。
 
 本書は、技術立国の原動力「発明」の方法論を、こんな豊富な事例を通して
 展開しています。
 
 
 発明のプロセスの第1段階は、「目的設定期」であり、「好奇心・ロマン」
 から出てきます。
 
 ソニーの創業者 井深大は、「真面目なる技術者の技能を最高度に発揮せし
 むべき自由闊達にして愉快なる理想工場の建設」を目指し、ソニーの前身、
 東京通信工業を設立しました。
 
 「技術で日本を再建する」という夢を高らかに掲げ、当時、補聴器くらいに
 しか使えないとされたトランジスタの開発に挑戦し、安価で高性能なトラン
 ジスタラジオの製品化に成功したのです。
 
 夢やロマンが発明のモチベーションであり、技術者は「夢追い人」です。
 
 
 第2段階は「熟考期」で、「非常識への挑戦」「仮説の構想」そして「集中
 力・持続力」が必要です。
 
 適切な仮説が形成されるためには、専門的な知識に、類推や想像、直感が結
 びつかねばなりませんが、誤った仮説でも、無方針な観察よりも適切な示唆
 を与えることがあります。
 
 例えば、熱の本質を「熱素」という物質とする説は、今日「エネルギー保存
 則」から否定されますが、理論サイクルで有名なカルノーの説明は、実は熱
 素説から導き出されたものでした。
 
 また、日立製作所の中央研究所 初代所長は「エンジニアはヘンジニアたる
 べし」と言い、独創的な研究をするためには、ある意味変人と言われるほど
 のひたむきさ、一徹さが必要である事を教えています。
 
 
 次の第3段階は「ひらめき期」であり、通常これが「発明」と考えられます
 が、バックボーンに2段階があった事を知らねばなりません。
 
 ひらめきというと、奇抜な、突拍子もないものが多いですが、それも「記憶
 の断片がひらめきのもと」と考えられています。
 
 理詰めの左脳が窮地に立つと、直感的な右脳が、大脳の奥の海馬から記憶の
 断片を拾い出し、ひらめきを生むのであり、「左脳をいじめ抜いたもののみ
 が享受する果報」とさえ言われます。
 
 
 細菌を培養したシャレーに紛れ込んだカビから、ペニシリンを発見したフレ
 ミングのように、「予想外の幸運な発見を偶然にする才能」を「セレンディ
 ピティ」と言い、最近のノーベル賞授賞者も好んで使います。
 
 しかし、偶然がただの偶然ではなく、発見となるのは、誰もが見ている事を
 見て、誰もが考えなかったことを考えたときであり、日頃から周到に準備し
 ている者だけが「発明・発見」へと転化できるのです。
 
 
 最後が「成熟完成期」であり、せっかくの発明を製品化するための「死の谷
 」とまで呼ばれるギャップを超えるための環境が必要であり、また発明の失
 敗をフィードバックする「失敗学」も重要です。
 
 
 本書の前半は発明力の方法論を述べ、後半では豊田佐吉からエジソンまで、
 古今東西の20名の発明家を紹介しています。
 
 西堀榮三郎、田中耕一、中村修二、また鉛フリーはんだの末次氏など、これ
 まで「燃える100冊」で紹介した技術者も数多く登場し、「ものづくり」
 に「発明」という横串を通す一冊となりました。
───────────────────────────────────
 ◆ 熱い行動 ◆
 自分が生み出すもので、世界を豊かにする、熱き「夢と志」はあるか。
 
 仮説を真理とすべく、考えて考えて、ヘンジニアとなろう。
 きっと、セレンディピティは舞い降りる。
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 ◆ 燃えるゲージ ◆ | 炎 | 炎 | 火 | (炎3つが満点)
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 ◎ 目 次 ◎
 第Ⅰ部 発明力の方法論
  第1章 発明力は日本再生の原動力
  第2章 非常識への挑戦
  第3章 仮説の構想力
  第4章 好奇心とロマン
  第5章 集中力発揮の方法論
  第6章 ひらめきの発明学
  第7章 セレンディピティ
  第8章 創造的失敗のすすめ
  第9章 発明力向上のための企業環境
  第10章 プロパテント時代の知財戦略
 
 第Ⅱ部 哲人エンジニア列伝
  豊田佐吉 ロバート・N・ノイス 志田林三郎 ジョン・R・ピアーズ
  佐々木正 ヘンリー・フォード 杉浦睦夫 ライト兄弟 木原信敏
  ジェームズ・ワット 田中久重 ジャック・キルビー 本田宗一郎
  二コラ・テスラ 高野鎮雄 ジョン・V・アタナソフ 嶋正利
  トーマス・アルバ・エジソン 舛岡富士雄 アルバート・アインシュタイン
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 ● ひとこと ●
 今回の書籍にも登場する「本田宗一郎と井深大展」に行ってきました。
 大阪で開催していた最終日に駆け込みましたが、行った甲斐がありました。
 
 左手でまともなのは小指だけ、潰したり切ったりの傷だらけの宗一郎の左手
 のスケッチに、ものづくりに捧げた一生を垣間見ました。
 
 丁度彼らの活躍を読んでいたこともあり、熱い技術者魂をビンビン感じまし
 たよ!

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