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July 20, 2005

シマノ 世界を制した自転車パーツ

shimano
 【今週の一冊】
 ●『シマノ 世界を制した自転車パーツ』
  堺の町工場が「世界標準」となるまで

  著:山口 和幸(光文社)
   2003.6 / ¥1,680

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 ◆ 燃える一言 ◆
 『三年先のところへ意思をおいて、どれだけエキサイトして、
               血を燃やして、そこへ突っ込んでいくか。
      それがないと開発の仕事はできないね。
                 それが新製品として花が開いていく。』
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 日経新聞の「私の履歴書」に、今月はシマノ会長の島野喜三氏が連載をして
 います。
 
 「自転車界のインテル」と呼ばれるほど、ロードレースからMTB、大衆車
 に至るまで、世界中の自転車の変速機やブレーキなどのキーパーツを生み出
 す「株式会社シマノ」。
 
 昨日の朝刊には、シマノの名を世界に知らしめした代表ブランド「デュラエ
 ース」について述べられていました。
 
 
 「デュラエース」は、素材の超硬ジュラルミンと、耐久性(デュラビリティ
 )から喜三氏が付けた名前で、その名の通り、強度と耐久性を高めたアルミ
 合金のジュラルミンを用いました。
 
 航空機などに用いられるジュラルミンを独自に研究し、最適な組成を編み出
 し、これを当時最先端の加工技術である「冷間鍛造」を駆使して生産ライン
 に乗せたのです。
 
 トヨタ自動車や東洋工業(現マツダ)の技術者とも競い合って、常温のまま
 金属を叩いて成型する冷間鍛造技術を開発したお陰で、精度と強度、そして
 生産コストを兼ね備えた、芸術的なまでの部品群が生み出されます。
 
 
 製造技術と並ぶ、シマノのものづくりのもう一つの特徴が「革新性」です。
 
 自転車競技の本場ヨーロッパのメーカーは、現場で選手の要望に応えること
 で発展してきました。
 
 軽い部品が求められるから、鉄をアルミへ、アルミをチタンへと置き換えて
 いく発想です。
 
 シマノは、ある時から「機能」を磨く路線へと変更し、例えばそれまで選手
 が「ギアチェンジでハンドルから手を離すのは当たり前」と思っていたとこ
 ろに、ブレーキレバーと変速ギアを一体化した「STI」などの製品を投入
 します。
 
 ほとんど常識はずれともいえる発想は、人間が使う道具である自転車は、ま
 だまだ不便な乗り物だ、という考え方から生まれてくるのです。
 
 独自の機能を盛り込んだ製品を次々と発表し、気がつけばそれが「走る世界
 標準」となったのです。
 
 
 時速100キロのスピードで峠を下り、フルブレーキングするような、世界最高
 峰の舞台で、スーパーマンたちが実戦の中で使うと、普通のテストでは起こ
 らないことが起きます。
 
 その実戦の中で揉まれ、そして信頼を得てきたシマノ・デュラエースは、オ
 リンピック、サッカーのワールドカップと並ぶ世界的イベント、ツール・ド
 ・フランスで、1999年、ついにランス・アームストロングという最高のアス
 リートにより、総合優勝の栄冠を掴むのです。
 
 以来、アームストロングとシマノは、ツール・ド・フランス6連覇の栄冠を
 手にし、そして今まさに、この最強タッグが前人未到の7連覇に向けて、走
 り続けています。
 
 ランス引退の花道を、シマノの技術で切り開くことができるか。
 ゴールは3日後、7月24日、パリ・シャンゼリゼです。
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 ◇ カンドコロ! ◇
 
 シマノの変速機は、ギアの真下にプーリー(歯車)がなくてもちゃんと変速
 する。
 
 レバーを1段階動かすと、ケーブルが2ミリ引っ張られて変速機が1段分動
 く。
 
 その誤差は2%、0.04mm。これが安定した変速領域となる。
 
 ただし、ずれても変速するように、ケーブル、アウター、グリス、変速レバ
 ーと全部に仕掛けをしてある。
 
 この精度のこの材料で作るとこういう精度になって、こういう取り付け方を
 するとここまでのズレが出る。
 
 介在するケーブルや変速機のプーリーのズレも出てくる。
 
 最終的に生じるズレを予測した上で、ひとつひとつの規格を作る。
 
 誤差の集積をデータとしてつかんでいて、その誤差を設計の中に織り込んで
 いるのだ。
 
 だから、シマノの変速機は、泥が詰まっても雨が降っても、ちゃんと変速す
 る。

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 ◆ 熱い行動 ◆
 「伝統」や「ブランド」に対抗するには、「機能」と「生産性」を磨け。
 
 進化と深化に限界はない。限界を追及する先に未来がある。
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 ◆ 燃えるゲージ ◆ | 炎 | 炎 | 炎 | (炎3つが満点)
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 ◎ 目 次 ◎
 stage1 常識を打ち破るSTIの衝撃
 stage2 デュラエース誕生
 stage3 エアロの挫折
 stage4 SIS搭載
 stage5 ライバル
 stage6 レーシングチーム
 stage7 MTBで大ブレーク
 stage8 アトランタ・プロジェクト
 stage9 新たな歴史

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Comments

最近乗っていませんが私のMBには、シマノが使われています。フレームに書いてあります。楽天のオークションでゲットしたものです。安かったのにシマノと明記してありびっくりしたのを記憶しています。近いうちにMBに乗ろっと。

Posted by: IKA | July 20, 2005 at 10:36 PM

IKAさん、こんにちは。
お得な買い物をされましたね(^.^)
ところで、以前「ソーラー自転車」を自作されていたと思いますが、そちらはその後どうですか?

Posted by: やまさん | July 23, 2005 at 12:16 AM

やまさん、こんにちは。
「ソーラー自転車」は、ひとまず製作しました。(写真があればよかったのですが、手元にありません。)。自走は、無理で補助的なアシストになりました。ソーラーパネルの効率化と面積の拡大が課題ですね。
仕事場が変わったので今は、やっていません。

Posted by: IKA | July 31, 2005 at 07:55 AM

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