« January 2006 | Main | March 2006 »

February 22, 2006

現場のコトバ

genbanokotoba
 【今週の一冊】
 ●『現場のコトバ』
  シツケができる!ダンドリ上手になる!カイゼンが進む!ほめて進める人づくり、モノづくり

  著:柿内 幸夫(中経出版)
   2005.10 / ¥1,155

-----------------------------------
 ◆ 燃える一言 ◆

『ナゼ改善をしなければならないか?
 
   答えは簡単、世の中は変化し続けるので、なにもしないで
      そのままでいれば、じだいにおいていかれてしまうからです。』

-----------------------------------
 毎週お届けしている「燃える100冊」は、皆さんの「心」に火をつけている
 でしょうか?
 
 実は、人間には2箇所、火がつきやすい部分があります。
 
 それは「心」ともう一つ、・・・「尻」です。
 
 
 「心」に火がつくと、人は前向きになり、困難にもめげることなく、みんな
 で助け合って高い目標に挑戦し達成します。
 
 「尻」に火がつくと、人は時間に追われ、心にゆとりがなくなり、よい結果
 を生み出せないことが多くなります。
 
 心に火をつけるためには、目標を決めたら、ぐずぐずせずに「すぐ」取り掛
 かることです。
 
 最初にすぐできる8割くらいの課題を片付けてしまえば、最後に残った難し
 いテーマも、自信とゆとりをもって乗り切れます。
 
 ところが、多くの人は、グズグズして時間が過ぎて始めるものですから、と
 ても焦り、「尻」に火がついてしまうのです。
 
 
 また、会社の経理になると、日頃の金銭感覚がマヒしてしまいがちです。
 
 あなたが、子供から「ノートを買ってきて」と頼まれたとしましょう。
 
 会社帰りに文房具屋に行き、100円のノートを1冊買おうとすると、店員から
 「100冊まとめて買ったら半額にまけるよ!」と声が掛かりました。
 
 さて、あなたはこの提案に乗りますか?
 
 
 ・・乗るわけありませんよね。
 
 100冊もノートはいらないし、財布が淋しくなってしまいますから。
 
 「100円払えば済むところに5,000円も払うバカはいない!」というのが普通
 の感覚でしょう。
 
 ところが、会社となると、100円のものが50円にコストダウンできた!って、
 平気でやってしまうのです。
 
 1冊しか使わなかった場合、99冊をどぶに捨てて、結局1冊が5,000円になっ
 てしまいます。
 
 
 コストは、計算するものではありません。
 
 コストは、下げるものです。
 
 
 本書はこうした、現場改善にすぐ役立つ、分かりやすい事例が、短いコトバ
 で散りばめられています。
 
 小難しい論理の前に、心にコトリと落ちる、熱い「現場のコトバ」を携えて、
 改善に精を出そうじゃありませんか!
 ----------------------------------
 ◇ カンドコロ! ◇
 
 生産管理で使われる「SCM(サプライ・チェーン・マネジメント)」とは
 何のことか、分かりやすく説明できるだろうか。
 
 文字通り「供給の鎖をうまく動かす」ことであり、設計や購買、生産管理、
 製造とお客様を鎖の輪として見た場合に、その「鎖」をうまく動かすための
 方法であって、コンピュータシステムのことではない。
 
 
 工場という「鎖」をお客様の方向に動かすにはどうしたらよいだろうか。
 
          工場⇒ ○○○○○ ⇒お客様
 
 1.鎖はお客様のほうから引っ張る
  左(工場)から右(お客様)に向かって押せば、鎖は絡まる。
  やはり、引っ張らないと鎖は動かない。
 
 2.中間在庫を減らす
  引っ張ってみると、鎖の重なりが大きく緩んでいると、滑って全体は動か
  ない。これは中間在庫を表している。
 
 3.ボトルネックをつぶす
  更に引っ張ると、一部が切れてしまった。そこはハリボテだったのだ。
  このボトルネックを他と同様の強さにすれば、全体が強くなる。
 
 4.ロットを小さくする
  ここまでやって引っ張ると、今度は重くて動かない。
  鎖全体が重過ぎるから、鎖の輪=ロットサイズを小さくせねばならない。
 
 
 これらを改善して、小さくて短い、軽い鎖が何本もできる。
 
 この鎖の長さがリードタイムであり、ずいぶん短くなったはずだ。
 
 
 これがサプライチェーンをマネジメントすることであり、1から4の現場改
 善をすることだ。
 
 ここまですると管理が大変だから、初めてソフトウェアが出てくるのだ。
 
───────────────────────────────────
 ◆ 熱い行動 ◆
 まず自分が納得し、人に伝えよう。
 そのとき大切なのが、「熱いコトバ」だ。
 
 慣例にとらわれず、現場の現実から考えよ。
 「考える」とは、「見て、計画して、話して、決めて、実行する」ことだ。
-----------------------------------
 ◆ 燃えるゲージ ◆ | 炎 | 炎 | 火 | (炎3つが満点)
-----------------------------------
 第1章 モノづくりの本質をつかむ現場のコトバ
 第2章 部下の心を育てる現場のコトバ
 第3章 技術をアップする現場のコトバ
 第4章 人を育てる現場のコトバ
 第5章 改善を進める現場のコトバ

| | Comments (20) | TrackBack (0)

February 15, 2006

明日のものづくり

ashitanomonozukuri
 【今週の一冊】
 ●『明日のものづくり』
  CAEによる新しい文化の創造

  著:サイバネットシステム(日経BP社)
   2005.10 / ¥2,100

-----------------------------------
 ◆ 燃える一言 ◆

『デザイナーが「こんな曲線になる布」、あるいは「こんな条件下で
    こういう形状になるものが欲しい」と言ったとき、
     それを作り上げるのが設計・製造に携わる技術者の仕事である。
     
     そして、そういう技術者がものをつくるのを支援する道具が
                         CAEなのである。』

-----------------------------------
 実は私、やまさんは、大学時代はFEM(有限要素法)を使って「切削シミ
 ュレーション」の研究をしていました。
 
 ・・と書くとたいそうですが、教科書のおまけのプログラムをちょこちょこ
 いじった程度で、5インチフロッピーのPC98で無理矢理動かしていまし
 た。
 
 もちろん本書で取り上げられている現在の、そして明日のCAE(Computer
 Aided Engineering)とは天地雲泥の差です。
 
 この一冊で、CAEの基礎から最新動向まで、一通り俯瞰することができま
 す。
 
 
 CAEの役割は、実際のものづくりの前に、コンピュータ上で仮想的にもの
 を作り、仮想実験を行うことで、実際の試作や実験回数を減らし、コスト・
 開発期間を短縮することにあります。
 
 例えば、マツダでは、設計図面の精度を高めて、多岐にわたる評価項目をコ
 ンピュータ上の仮想試験に置き換えることで試作車作りを不要にし、デザイ
 ン決定から量産開始までを、12ヶ月という驚異的な短期間にしました。
 
 また適用分野も、構造力学、流体力学、熱工学などの構造解析分野、また電
 子回路設計、あるいは光学系のレンズ設計などの分野で利用が進み、更に広
 がりを見せています。
 
 これは近年の「C(Computer)」の、ハードとソフトの能力向上が大きく寄
 与していることは明らかです。
 
 
 一方で、あくまでCAEは「A(Aided)」であって、「Automatic」ではな
 いことを自覚せよ、と登場する方は口々に述べています。
 
 人間は雰囲気を感じることが出来ますが、CAEはできません。
 
 一方、CAEは中身を見ることが出来ます。
 
 だから、エンジニアはリアリティを体験して、頭に描きながら道具として使
 うのが望ましいのです。
 
 引張試験で材料が破断するときの音や雰囲気、破断したものを見ずに、コン
 ター図だけで判断するのは危険です。
 
 
 道具が便利になったからこそ、「E(Engineering)」の部分に磨きをかけね
 ばなりません。
 
 今ならば、例えば5階建てのビルの地震時の振れを解析する場合、実態形状
 に基づいた細かな分割モデルで表現することは可能です。
 
 しかし、工数が増えるばかりで解析精度がよくなるとは限りません。
 
 それならば、各階を集中質量、階をつなぐ柱や壁をばねと考えた、5質点系
 の簡単な串団子状のモデルで考えることが実用的であり、本質を理解できま
 す。
 
 
 CAEは未だ発展途上であり、技術者が思いつかなかった答えを導き、すご
 い発見が出来る「夢の手法」ではありません。
 
 あくまで「何が知りたいか」「結果をどう利用したいのか」が明らかなエン
 ジニアのための「見える化」のツールであることを知った上で、「明日のも
 のづくり」を加速すべく、大いに利用しなければならないでしょう。
 ----------------------------------
 ◇ カンドコロ! ◇
 
 油圧関係装置の製造などに早くからCAEを導入したカヤバ工業。
 
 同社の切削機械が、早朝、機械の温度が一定にならないうちに稼動させると、
 ひずみが出て軸がずれてしまうことがあった。
 
 要求精度が向上した現在では、無視できない問題になってきた。
 
 やむを得ず、工場では早朝40分間はランニング時間に充てていたが、どう
 考えてももったいない。
 
 そこで、機械内の温度変化のデータを収集し、どこにどういう潤滑油を回せ
 ば温度が一定となるかを解析した。
 
 こうして原因を突き止め、現在ではランニングなしで稼動できるようになっ
 たという。
 
 製品に対するニーズや技術が高度化できれば、それだけCAEを活用する場
 面が増えるのだ。
 
───────────────────────────────────
 ◆ 熱い行動 ◆
 設計・実験・工作を結びつけるのがCAEだ。
 「よく一致させる」解析のための解析では意味が無い。
 
 現物の少ない失敗と、コンピュータ上での沢山の失敗を経験せよ。
 リアルだけ、バーチャルだけでは、どちらも不十分だ。
-----------------------------------
 ◆ 燃えるゲージ ◆ | 炎 | 炎 |   | (炎3つが満点)
-----------------------------------
 第1章 CAEによる新しいものづくり文化の創造
 第2章 CAEとは?
 第3章 CAEを活用する人たち
 第4章 CAEを支援する人たち
 第5章 CAEを支援するツール
 第6章 CAEの将来

| | Comments (6) | TrackBack (0)

February 08, 2006

折り紙ヒコーキ進化論

origamihikoki
 【今週の一冊】
 ●『折り紙ヒコーキ進化論』

  著:戸田 拓夫(NHK出版)
   2003.08 / ¥672

-----------------------------------
 ◆ 燃える一言 ◆

『何とか一生のうちに実現させたい大きな夢がある。
 
  「本物のスペースシャトルから、折り紙ヒコーキを
        宇宙空間に飛ばし、地上に帰還させる」という夢である。』

-----------------------------------
 どんなに「ものづくり」や工作と縁遠い人であっても、「紙ヒコーキ」なら
 ば折ったことがあるのではないでしょうか。
 
 それほど間口が広く、簡単に作れる一方で、「よく飛ぶ紙ヒコーキ」を作る
 のは、なかなか容易ではありません。
 
 そんな紙ヒコーキの魅力に、冒頭の言に至るまでに取り付かれてしまった筆
 者が、読者を熱い「紙ヒコーキワールド」へ誘います。
 
 
 一番ポピュラーな、三角形をした「へそヒコーキ」に代表されるように、紙
 ヒコーキの定義は、「切らない」「貼らない」「よく飛ぶ」ことです。
 
 切り貼りして作る「切り紙ヒコーキ」とも、観賞用の紙工作とも違い、長方
 形、あるいは正方形の1枚の紙を折って作ります。
 
 となれば、さぞや形状の制約が厳しいだろうと思うのですが、筆者が自ら考
 案したオリジナルヒコーキは、なんと500種類にも上り、しかも実在の鳥や飛
 行機のように実に表情豊かな姿をしています。
 
 
 そしてそれらは、当然「飛ぶ」のです。
 
 なぜなら、紙ヒコーキを飛ばす原理は、「揚力」と「自重」、つまり「重心」
 との関係であり、この理屈に基づいて、折り方も考案されています。
 
 中には折り紙ヒコーキの常識を超えた、立体的な紙ヒコーキ、その名も「ス
 ペースシャトル」といった珍しい「機体」まで編み出し、テレビの企画で作
 った3メートルもの巨大「スペースシャトル」も、見事大空を舞ったのです。
 
 
 筆者は、全国に折り紙ヒコーキを広める「日本折り紙ヒコーキ協会」を立ち
 上げ、精密鋳造の会社経営の傍ら、東奔西走しています。
 
 折り紙ヒコーキの競技会を開くと、幼児からお年寄りまで、皆目を輝かせて、
 夢中になってヒコーキを折り、大空へ飛ばすそうです。
 
 筆者自身、大病を患って、何もできない不自由さから、病床で始めたのが折
 り紙ヒコーキ作りのきっかけでした。
 
 老若男女、隔てなく夢中になれ、そして何も「切らず」形を生み出していく
 紙ヒコーキは、安直に何でも切り捨てていく、現代社会への警鐘とも言いま
 す。
 
 童心を思い出し、そこに航空力学のスパイスを振りかけて、紹介されている
 「紙ヒコーキ」を折って飛ばしてみましょうか。
 ----------------------------------
 ◇ カンドコロ! ◇
 
 折り紙ヒコーキの起源について、面白いエピソードが残っている。
 
 第二次大戦後、各国が超音速旅客機の開発競争にしのぎを削った。
 
 イギリスとフランスがコンコルドを開発して一歩先んじ、三角翼についての
 特許を申請していた。
 
 三角翼は超音速ジェット戦闘機などにも使われる大切な技術である。
 
 先を越されたアメリカは、その特許を認めてしまうと、今後の飛行機開発で
 フランスに莫大な特許料を支払わなくてはならなくなる。
 
 そこで関係者は、「何とか特許を回避できないものだろうか」と考えた。
 
 三角翼といえば、日本に古くから折り紙ヒコーキが存在していた。
 
 そこで彼らは日本の古い文献をしらみつぶしにあたり、「三角翼は古来、日
 本の折り紙ヒコーキにも使われているアイデアだ。特許には該当しない」と
 して退けてしまった。
 
 こんなところにも、日本の折り紙ヒコーキの伝統が使われているのである。

───────────────────────────────────
 ◆ 熱い行動 ◆
 趣味も徹すれば芸となる。
 周りを喜ばせる趣味なら、更に良し。
 
 夢を持つようにしよう。
 「金儲け」より、もっと大きな夢を。
-----------------------------------
 ◆ 燃えるゲージ ◆ | 炎 | 炎 | 炎 | (炎3つが満点)
-----------------------------------
 第1章 折り紙ヒコーキ、パリ凱旋門を飛ぶ
 第2章 折り紙ヒコーキに出会った頃
 第3章 折り紙ヒコーキの歴史を探る
 第4章 目標一五秒以上!飛ばし方「マル秘」テクニック
 第5章 折ってみよう、折り紙ヒコーキ
 第6章 折り紙ヒコーキ競技会
 第7章 折り紙ヒコーキ、宇宙(そら)へ舞う

| | Comments (140) | TrackBack (0)

February 01, 2006

人工臓器は、いま

 【今週の一冊】
 ●『人工臓器は、いま』
  暮らしのなかにある最先端医療の姿

  編:日本人工臓器学会(はる書房)
   2003.11 / ¥2,100
-----------------------------------
 ◆ 燃える一言 ◆


 『多くのエンジニアと多くの医師の連係プレイが

               必要不可欠な領域が人工臓器の世界です。』


-----------------------------------
 我々エンジニアがものづくりをするのは、「社会の多くの人たちの生活を、
 日一日と向上させていく」(松下幸之助)ためです。
 
 ならば、人々の命を救い、日常の苦しみから開放させる「人工臓器」という
 ものづくりは、その究極の一つと言えます。
 
 医療現場に展開される、最先端のものづくりを覗き見てみましょう。
 
 
 代表的な人工臓器として、「人工心臓」が挙げられます。
 
 心臓は言うまでもなく、全身に血液を循環させる「ポンプ」の働きをする臓
 器であり、動作としては灯油用の手動ポンプと同じ原理です。
 
 こう書くと、単純な機構のような気がしますが、人工的につくることはそん
 なに甘くはありません。
 
 
 心臓という「ポンプ」の性能は、5~7L/分の血液を全身に送り出してお
 り、現在の技術で実現可能な人工心臓では、最大10L/分程度の能力があ
 ります。
 
 ところが、我々の心臓は、運動時には15L/分以上の送出能力を有する「
 可変」ポンプなのです。
 
 
 また、人工心臓は、生体からすれば「異物」ですから、血液が触れると通常
 固まってしまい、動作を邪魔したり、血液の塊が脳や他の臓器の障害となる
 「血栓」を引き起こします。
 
 そして当然、24時間休みなく、しかも数年間という長期間、動き続けなけれ
 ばなりません。
 
 例えば自動車ならば、10年間で10万キロ走ると寿命となりますが、もしも不
 眠不休、時速50キロで運転したならば、わずか3ヶ月で寿命に達する計算に
 なります。
 
 いかに過酷な使用条件で、耐久性が求められるかがわかるでしょう。
 
 
 更に、高効率であることも、人工心臓の重要な性能です。
 
 心臓の平常時の仕事率は1ワット程度であるのに対し、人工心臓の機械効率
 が5~10%であるので、残りの損失はすべて「熱」となり、これが体内に
 放出されることになります。
 
 発熱量が大きければ、周辺がやけどをしたり、体温が上昇して危険な状態に
 なることは明らかです。
 
 
 このように、機械としての機能や効率、耐久性、生体適合性という材料技術
 、あるいは体内で長期間もつための充電池や制御用コンピュータなど、非常
 に広範囲かつ難度の高い研究開発が必要です。
 
 そして、この技術が安価に、必要な方に提供できるねばならない点も、忘れ
 てはなりません。
 
 
 一口に人工臓器といっても、心臓を始めとする循環系臓器、肝臓などの代謝
 系臓器、五感の感覚器系臓器、皮膚や骨などの構造系臓器など、求められる
 技術は際限なく広がっています。
 
 豊富な写真と共に語られる、人工臓器の世界の高度な技術に驚くと共に、そ
 れでもなおたどり着けぬ、人体の精緻な構造の不思議さを、今更ながら実感
 させられた一冊です。
 
 ----------------------------------
 ◇ カンドコロ! ◇
 
 小型の人工心臓として注目されているのが「定常流(連続流)型ポンプ」。
 
 遠心ポンプや軸流ポンプなどのターボポンプを利用したタイプで、「脈を打
 たない」人工心臓だ。
 
 手術などで遠心ポンプは用いられているが、人工心臓としてはまだ未完成。
 
 問題となるのが、回転軸のシール部の寿命が、数日であり、血栓ができやす
 いからだ。
 
 究極の遠心ポンプ人工心臓として研究が進められているものに、磁気浮上型
 遠心ポンプがある。
 
 「軸がない遠心ポンプならシールも必要ない」という発想だ。
 
 リニアモータの人工心臓版ともいえる、高度なメカトロニクス技術の結晶で
 ある。

───────────────────────────────────
 ◆ 熱い行動 ◆
 
 人体に学び、人体を模倣し、人体を超えよ。
 必要な機能とメカニズムを知った上で、代替手段を考えよう。
 
 学際領域を果敢に攻めよ。
 医学と工学、産官学の連携がキーとなる。

-----------------------------------
 ◆ 燃えるゲージ ◆ | 炎 | 炎 | 火 | (炎3つが満点)
-----------------------------------
 序章 はじめて知る人工臓器
 第1章 暮らしの中の人工臓器
 第2章 休むことなく体中に血液をめぐらせる
    ―ハイテクメカと機能性材料が可能にする循環系人工臓器の世界
 第3章 体内の化学反応の調整と体液の浄化
    ―生体機能の解明が生み出した代謝系人工臓器の世界
 第4章 音や光を守りたい感覚情報の脳への橋渡し
    ―五感を取り込み電気信号に変える感覚器系人工臓器の世界
 第5章 からだを形づくる、ささえる、まもる
    ―材料の特性に依存した構造系人工臓器の世界
 終章 人工臓器の未来図を描く―大学・企業開発の現場から

| | Comments (89) | TrackBack (0)

« January 2006 | Main | March 2006 »